意外と知らない?結婚式での靴のマナー
結婚式というフォーマルな場での装いには、「新郎新婦より目立ってはいけない」「肌の露出は避ける」など、いくつかのマナーがあります。靴の場合、サンダルやミュール、ブーツなどはNGで、パンプスを履くことが大前提。
しかも、素材、形、柄にも注意が必要です。最近では、従来のマナーに対して寛容な結婚式も多いようですが、やはり、年配の方に限らず、マナーは守るものという意見の方が多数派です。
それゆえ、マナー違反の姿には、自然と見る目が厳しくなるもの。以下に、気を付けたいポイントをまとめましたので、頭にしっかり入れてくださいね。
ポイント1)つま先を見せるのは離別のサイン?
結婚式では、夫婦となる2人が別れることを思わせることはNGとされています。その1つが、オープントゥのパンプスを履くことです。オープントゥはつま先の空いた形をしていますが、この「つま先」が、「妻先」となり、「妻が先に逝く」ということにつながるためです。
ごろ合わせのように思えますが、結婚式の装いとして、肌の露出を避けるという点でも一理あるといえるでしょう。結婚式用のパンプスを選ぶ際は、オープントゥを選ばないように気を付けたいものですね。
ポイント2)ヒールは高さのあるものを
ぺたんこヒールはあくまでカジュアルシーンに履くものと考えましょう。結婚式のようなフォーマルの場では、しっかりとヒールの高さがあるパンプスを選ぶのがマナーです。
それから、細いヒールほどエレガントさがあってフォーマルな雰囲気に。理想的な高さは7cmとされています。スラリと脚長に見える効果もあるので、この高さがおすすめです。ただ、3cmあればマナーとして問題ありません。
ポイント3)皮革素材やファー素材はNG?
皮革素材やファー素材は、殺生をイメージするから結婚式でも避けるべきという情報も見かけます。殺生のイメージから避けるという考えは、もともと弔事でのマナーにおけるものです。
たた、避けるべきものとしてイメージが浸透しているのも事実。心配であれば、皮革素材でもエナメル加工されているもの、ファー素材は、カジュアルな雰囲気にならない程度の飾りとしてとどめておくと良いでしょう。
ポイント4)デニム素材やビニル素材は避けて
バッグでよく見かけるデニムやビニルなどの素材は、カジュアルテイストになりがちです。結婚式というフォーマルな場にはふさわしくありません。パンプスでも、これらの素材は選ばないようにしたいものです。
カジュアルな雰囲気は、すでに述べたヒールの高さ、形のほか、飾りのデザインなども関係してきます。部分ではなく、全体で見て雰囲気をチェックしてみてください。
ポイント5)カラーにもNGがある!?
NGカラーというと、喪服を連想する黒を思い浮かべるかもしれませんが、実は黒そのものはマナー違反ではありません。全身黒ずくめにしないようにする、ラメ使いのものを選ぶといった気遣いがあれば問題なし。また、白色も、パンプスを含む小物は使っていいことになっています。
では、何がいけないのかというと「バイカラー」です。バイカラーとは2色使いをいいますが、これがやはり別れを連想させるということで、NGとされています。結婚式で履くパンプスは、単色を選ぶのが無難です。
ポイント6)最後に全身のコーディネートの確認を
以上、結婚式で履くパンプス選ぶについて、お分かりいただけたでしょうか。マナー違反は、ハタチそこそこなら大目に見てもらえても、20代後半以降になってくると、痛い人、残念な人に思われてしまいます。気を付けたいものですね。
ただ、せっかくマナーを守ったパンプスを選んでも、全身とのバランスが取れていなければ意味がありません。最後にしっかり、コーディネートの確認をしてください。
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