1.フォーマルな席ではつま先が隠れるパンプスが基本
結婚式や披露宴など、フォーマルな席に呼ばれたときに履く靴は、基本のマナーがあります。それは「つま先が隠れるパンプス」であることで、つま先が開いている「オープントゥ」は基本的にNGと覚えてください。
ほんの少しつま先が開いている程度なら、セーフの場合もありますが、サンダルやミュールのように明らかに露出しているデザインはマナー違反です。たまにブーツを履いている方を見かけますが、自分ではオシャレなコーディネートだと思っても、結婚式や披露宴などフォーマルな席にブーツはふさわしくありません。
ごく親しい人たちで集まるプライベートパーティなら問題ないです。また、素足もマナー違反で、お祝いの席でのストッキングの定番カラーは肌色です。黒タイツはお祝いごとなどのフォーマルな場にはふさわしくないので注意してください。
2.仕事でも履けるフォーマルな靴のポイント
フォーマル用に購入した靴は、特別なときにしか履かないのではなく、普段の通勤やお出かけでも履くことができます。そのためには、「足が痛くなって履けない!」なんてことにならないようにする必要があります。
デザインが気に入ってせっかく高いパンプスを購入したのに、つま先が痛くなるとか、足の裏にマメができたということでは、普段の利用には向きません。同じブランドの靴でも、足が痛くならないパンプスやヒールがあるのは、素材や材質との相性ではなく、足の形との相性です。
足の形と合わない靴を履くと、つま先や足の裏が痛くなるので、仕事でも履けるフォーマルな靴を選ぶポイントは、足の形と相性の良い形の靴を選ぶことです。
3.靴のトゥの形と足のつま先が同じものを選ぶ
人の足型は足の指の長さのバランスで分類すると、人差し指が一番長い“ギリシャ型”、親指が一番長い“エジプト型”、指の長さが揃っている“スクエア型”の3種類があります。
日本人の70%はエジプト型で一番多く、ギリシャ型が25%、スクエア型5%とされています。つま先が細いパンプスを履くと足が痛くなるのは、大体この足型のせいであることが多いのです。好みやデザインで靴を選んでも、足が痛くて履けないなら、意味がありません。
仕事でも履けるフォーマルな靴を選ぶときは、靴のトゥの形と自分の足のつま先が同じ形のタイプを選ぶことです。形が合わないと足の変形やトラブルの元になり、無理をすると姿勢が崩れ、腰痛やひざの痛みを招きます。まず、靴と自分の足が合っているか、チェックしましょう。
4.足の形に合わせて痛くない靴を
親指が一番長いエジプト型の足に合った形は、つま先が丸くなった「ラウンド・トゥ」。または「オブリーク・トゥ」も先が丸いので、エジプト型の足でも痛くなりづらいです。人差し指が一番長いギリシャ型の足に合った形は、つま先が尖った形の「ポインテッド・トゥ」。
同じくつま先が尖った「アーモンド・トゥ」も痛くなりづらいです。エジプト型やスクエア型の方は、つま先が尖ったタイプは足が痛くなる原因になるので、おすすめできません。指の長さが全部同じスクエア型の足に合った形は「ラウンド・トゥ」、またはつま先がフラットな形の「スクエア・トゥ」がいいでしょう。
5.流行に左右されない黒パンプス
足が痛くなりづらい靴は足のつま先の形と合う形を選びますが、色やデザインはどう選べばよいでしょうか?もし、まだ持っていなければ、定番のシンプルな黒パンプスを選ぶことをオススメします。
黒パンプスならきちんとしたフォーマルなシーンはもちろん、通勤やカジュアルなお出かけのときにもしっくり馴染み、よそ行きスタイルを底上げしてくれます。黒パンプスは流行に左右されにくく、1足持っていれば、困ることはありません。
どんなスーツ、フォーマルウェアにも合いますし、お子さんの卒業式や入学式にもオススメです。華やかさと清楚さの両方を備えたデザインを選ぶと良いでしょう。リボンやギャザー、ちょっとした光沢があるのもオシャレで、普段のお出かけでも楽しめます。ヒールは2.5~7cm位が歩きやすく、ヒール靴に履きなれていない方にもお勧めです。
大人のたしなみ黒パンプス
いかなるシーンにおいても履ける黒パンプスは、大人なら1足は持っておくと安心でしょう。この記事を参考に、自分の足に合った1足を探してみてくださいね。
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