ウェッジソールのサンダルが歩きやすい!その理由とは?

ウェッジソールのサンダルが歩きやすい!その理由とは?

ウェッジソールはデザインが素敵なだけじゃない!実はとっても歩きやすいんです。こちらの記事では、その理由について詳しくご紹介します。 2018年02月04日作成

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ウェッジソールはデザインが素敵なだけじゃない!実はとっても歩きやすいんです。こちらの記事では、その理由について詳しくご紹介します。 2018年02月04日作成

人体解剖学から生まれたウェッジソール

ウェッジソールの生みの親はサルヴァトーレ・フェラガモです。イタリアからアメリカに渡ったフェラガモは、数々の名優たちの靴を手がけ、「スターの靴職人」として名声を博しました。
同時に彼は南カリフォルニア大学で人体解剖学を学び、人間が立っているとき、その体重は土踏まず部分に向かって垂直にかかる、という事実を発見しました。そこから、歩行中でも体のバランスを保つことができるという画期的な靴型を開発しました。
これは1925年のことです。それから13年後の1938年、フェラガモは土踏まずを支えて体のバランスを安定させることができる、コルクを使った「ウェッジソール」を発明しました。
この画期的な発明は女優であるジュディ・ガーランドのためにデザインした『RAINBOW』という靴にも採用されています。その後、第二次世界大戦中の1942年に、フェラガモはウェッジソールのサンダルである「ウェッジサンダル」をつくり出しました。
コルクを使ってつくられたこのサンダルは軽くて履き心地もよく、すぐに人気となりました。その後、ほかのメーカーもこぞってウェッジソールをつくるようになり、今に至ります。
つまり、もともとウェッジソールは人体解剖学の面から「歩く」ということを考えて生み出されていたのです。

ウェッジソールとは

ウェッジソールの「ウェッジ(wedge)」とは「くさび型の」という意味。靴底の土踏まず部分にへこみがなく、なおかつかかと部分が最も高く、つま先に向かい低くなっている形状の靴に使われることばです。
もともとヒールの名称なので、サンダルだけではなくパンプスやブーツにもウェッジソールを使ったものがあります。フェラガモによって初めてつくられたウェッジソールはコルク製でしたが、現在ではゴムなど、さまざまな素材のソールが流通しています。

ウェッジソールが歩きやすい理由

ウェッジソールが歩きやすい理由はずばり、「靴底がフラット」だからです。本来私たちは体重を足裏全体で支えています。ところがヒールを履くと足裏と地面が接する部分が減るので、体重をつま先とかかとの一部で支えるようになります。そのため、足裏にかかる負担も増え、体のバランスも悪くなります。
特につま先部分の負担は大きく、履いている間に圧迫され、痛みが出やすくなります。ところがウェッジソールは靴底がフラットなので、ヒールでありながらも足裏全体で体重を支えることができます。そうすると体の重みを分散できるので、その分足が痛くなりにくくなります。
さらに、ほかのヒールと違って歩くときの衝撃も足裏全体で受け止めるので、疲れにくくなるという効果も。だからウェッジソールは歩きやすいのです。

もっと歩きやすくなるために

さらに歩きやすくするために、サンダルの選び方をお教えします。
★足にぴったりフィットするものを選ぶことサイズに合わないサンダルは、歩きにくいだけでなく靴擦れなどの原因になります。
★しっかり足にホールドするものを選ぶことストラップやベルトなどでサンダルが足にしっかりホールドされていると、さらに歩きやすくなります。
★滑らない靴底のものを選ぶことグリップ力のある靴底を選ぶと、滑りにくくなるので歩きやすさが増します。さらに、衝撃を和らげるインソールがあると、もっと足が楽になります。

そういった機能がもともとあるサンダルもありますが、サンダル用インソールも市販されているので、ぜひ利用してみてください。この夏は、ウェッジソールでどんどん歩いてお出かけしましょう!

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